不良だらけの危険なバイトッ☆

「…はぁっ…はぁ」


激痛で意識が飛びそうになる。


痛みが強くなってる…?


腹部どころか、全身の感覚さえ消えそうだ。


たまらず座り込む俺を、隼人が見下ろしてきた。


「おいおい、動くなよ。…せっかく手当てしてやったのに、傷が開くだろ」


「…手当て…っ?」


視線を落とすと、怪我をした部分には、丁寧に包帯が巻かれていた。


「どういう…つもりだ…」


「別に、お人よしでそんなことしたんじゃねえよ?………契約したんだよ、莉子とな」


「契約?」


「そう、…契約」


ニヤリと笑って、隼人が俺の肩を掴んだ。


「親父のところに帰るという条件で、お前を助けると約束したんだ」


「なっ……」


目を見開く俺に対して、隼人は口角を上げた。


「だから、お前に死なれちゃ困るから、大人しくしてろよ」


「ふざけんな!!!!」


必死に隼人に掴みかかる。


「…っく」


けれど体は思うように動かない。

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