不良だらけの危険なバイトッ☆

「………ぜってぇ、許さねぇ」


足がガクガクと震える。


「そんなボロボロの体で何言ってんだよ?」


そう言って、隼人が俺の腕を掴む。


「……るせ、…俺は…引くわけにはいかねえん…だよ」


何があっても、莉子を守ると決めた。


誰よりも愛しい人……


どうしても、ここで終わるわけにはいかない。


「………」


全く言うことを聞かない俺を、隼人が冷たく睨みつける。


「……お前こそ、ふざけんのもいい加減にしろよ?」


その目つきは、いっそう険しいものへと変わった。


「……さっきから、好きに言わせておけば………なぁ」


ニヤリと笑って、


隼人が掴んだ手を、思いっきり引っ張った。


ドンッー‼‼


「………っうあ‼」


そのまま思いっきり、地面に突き飛ばされた。


すかさず隼人はしゃがみこんで、俺の胸ぐらを掴む。


「ユキ、お前、調子乗ってんじゃねえよ?」

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