不良だらけの危険なバイトッ☆
焦りだけが、頭を支配していく。
「助ける方法なんてないけど、まあせいぜい考えてみろよ」
「くっ…」
体の痛みに堪えるので精一杯だ。
気を抜けば、今すぐにでも倒れる気がした。
「………あと、お前には今夜、莉子を引き渡す瞬間を見ててもらうから」
「………なんだよ…それ」
「別に?大嫌いなお前に絶望を見せたいだけ」
隼人はクスクスと笑っている。
「ついでに、お前には一つやってもらいたいことがあるんだよね」
そう言って隼人が、俺の耳元に顔を寄せる。
「莉子が俺の手にある以上、お前に拒否権はないはずだぜ?」
「…………っ‼」