不良だらけの危険なバイトッ☆
「えぇ」
隼人が怪しく微笑んだ。
隼人…
ワンピースの裾を握りしめる手に、力がこもった。
「じゃあ莉子、こっちへ来なさい」
パパが手を伸ばしてくる。
ドクン…
あぁ、
いよいよだ。
もう一度頭に思い浮かべたユキの顔。
あたしは、それを強くかき消した。
ごめんね…
でも、行かなきゃ…!
覚悟を胸に、あたしはその一歩を踏み出した…
グィッー!!!
「えっ?」
前に進んだはずの体が、強く後ろへ引っ張られる。
視界がぐるりと変わっていく。
見えたのは…
「はや…とっ?」
"… っ"