不良だらけの危険なバイトッ☆
* 守りたい、それだけ
────・・・
その頃…
「うわぁあああっ!」
屋上では、予想外の出来事が起こっていた。
「ぎゃぁああっ」
「清和さんっ、隼人(あいつ)止められねえっス…」
軽快かつ正確な動きで、男達を翻弄する。
黒虎を創った暴君の血を受け継ぐ男。
その力は圧倒的なもので、
黒虎の者達でさえ、何人がかりでかかっても歯が立たなかった。
「や、やめろぉおおっ」
恐れをなした男達は、怯え、うずくまるばかりだ。
圧倒的に有利なはずの黒虎が苦戦を強いられている。
数だけじゃ全く相手にならない。
それくらい、隼人は強かった。
「なんだ、もうこれで終わりか…?」