不良だらけの危険なバイトッ☆
────・・・
「ここだよ」
連れてこられた一つの病室。
その奥にユキはいた。
「ユキ……っ」
複雑な機械に繋がれて…
虫のような息しかしていない。
意識さえ、もうなくなっていた。
「ユ…キ……」
頭を金づちで殴られたように、心が痛んだ。
涙で視界がかすれる。
「…もう、容態が悪化しすぎて助からないって…」
マスターが涙ぐんだ。
助からない…?
ユキが…?
まだ、生きてるのに…
手だってこんなに温かいのに……
目の前から光が消えたような…。
「…なんでっ…手当だって…治療だってしたんでしょっ」
受け入れられない想いが、涙となって次から次へと溢れる。
嘘だよ…
ユキ……っ!!!!
マスターもやりきれなさそうにうつむいた。
「…毒だって」