不良だらけの危険なバイトッ☆
「…っ」
茶化す俺をにらみつけるユキは何も答えない。
「照れてるんじゃねえよ」
そう言って画面を覗き込もうとする。
「…やめろ」
ユキが隠そうとしたが、遅かった。
俺は強引にその携帯を奪い取った。
「何?…あいして……。…っ!!!!」
読みかけた文に絶句してしまった。
「………ユキ、お前」
相変わらず苦しそうな表情のままユキが俺を睨みつける。
そして少しだけ口元を緩ませた。
「…莉子を…守れるのは…隼人だ…ろ?」
…莉子を、俺に?
「そんなの…、送らなくてもいい」