不良だらけの危険なバイトッ☆
…え?
嫌そうな低い声。
声の方向にいたのは瀬戸君だった。
「俺と隼人が同じ部屋なんだから、俺までこいつと暮らさなきゃなんないじゃん」
「…」
瀬戸君と隼人って同室だったの!?
これまた初耳です…。
てかあたしどれだけ嫌われてるんだ…。
容赦ない言葉が心にグサグサと刺さってくる。
なんかさらに波乱の予感が…
「お前バイトで夜すらほとんど部屋にいないだろ?」
「…それとこれとは関係ないし」
隼人が挑発するように笑いかけるけど、瀬戸君は相変わらず不満そうな顔をしていた。
…あたしやっぱり瀬戸君に嫌われてるかも。
それなのに無理に居座るのも悪い気がする…
「あの…あたしやっぱり帰ります」