不良だらけの危険なバイトッ☆

この組織がある以上、


総理の片腕として、いつまでも莉子の人生に影を落とし続けるだろう。


莉子が選んできた未来は普通の人にとっては当たり前のこと。


それでも、重大な罪。


大の男達がよってたかって、小さな彼女にどれくらいの罪を問うんだい?


教えてくれよ。


もう一度鎖で繋いでしまった人生は、二度と解放なんてされやしない。



なら…

どうすれば救える?


答えは一つしか見つからなかった。


「殺せよ、俺のこと」


…この組織が無くなれば、


組織のリーダーである俺の死が全国に知れ渡れば…。


裏でやってるこんなことが全てバレる。


このまま全てが奴らの思い通りになんていかないだろう?


中指を立てた、その向こう。


最後の瞬間のタイミングを伺うように、清和が腕を上げた。

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