不良だらけの危険なバイトッ☆
「おい!!!」
莉子が俺に飛びついたその隙に、警察が清和を捕らえていた。
ガシャン…!!
手錠の音が、俺の計画の終わりを告げる。
これが結末…。
「…俺が死ねば、黒虎はなくなるのに」
唇を噛んだ。
「…隼人が死んだら何の意味もないよ」
莉子は瞳に涙を溢れさせながら、そう答えた。
「……お前には」
"ユキがいるだろ"
言葉が出てこなかった。
ユキは…。
俺の心情を察したかのように、莉子はうつむいた。
「ユキは…死んじゃったよ」