不良だらけの危険なバイトッ☆
「二人でちゃんと償っていこ?」
繋がれた手を離さないように、強く握った。
そして、その問いに答えるかのように、
隼人がもう一度、キスをした……
何人もの警察官達がこちらへ向かってくる。
「君たちも来るんだ」
「はい…」
あたし達は促されるまま、歩き出した。
出口でもう一度屋上を振り返る。
あたし達で最後。
さっきまでの出来事が嘘みたいに静まり返っている。
…フェンスの方向。
こちらを見ている一人の男の人の姿があった。
金髪に赤の瞳が輝く。
彼は大きく右手を突き上げる。
言葉は聞こえないけど、
唇が静かに動くのがわかった。
"信じろ"