不良だらけの危険なバイトッ☆
長い螺旋階段を降りていくと…
「よく似合ってるじゃないか」
「ありがとう、パパ」
あたしの最後の制服姿を見るために集まったのだろうか…。
パパを始め、スーツを着た男の人たちが手を叩いている。
「ほんと矢吹首相のお嬢さんは可愛らしい」
ニコニコとパパに語りかける、政党の人達。
「大袈裟だよ…」
ため息をついて、視線を落とす。
1年も着ていない制服は、卒業なんてまるで感じさせなく真新しい。
テレビに出てくるお嬢様学校のような制服。
似合ってるのかは未だによくわからないけど。
それでも…
"あたし、ちゃんとやり遂げたよ"
そっと胸に手を当てた。