不良だらけの危険なバイトッ☆
そこに腕を組んで寄っかかる"彼ら"の姿を見つけ、あたしは一目散に走り出した。
別々の制服、それでも微笑みはみんな同じで優しい…
「「卒業おめでとう」」
あたしが近寄るなり、口をそろえて彼らはそう言った。
「ありがとうっ」
藤堂君と隼人の間に飛びつく。
「藤堂君も隼人も、卒業おめでとうっ!!」
満面の笑顔でそう言うと、隼人は照れくさそうに笑った。
「莉子ちゃんその制服もかわいい~」
「ほんと可愛い子は何を着ても似合うよね」
服部さんと藤堂君が次々に言うから、顔が赤くなる。
「照れてる~、見て隼人!!莉子ちゃんかわいいよっ」
「…うるせえ!!莉子のことジロジロ見るんじゃねえ」
隼人がそう言ってあたしのことを二人から引き離す。
まるで、いつものような光景。