不良だらけの危険なバイトッ☆

でも、当たり前だったこの空気も今はなんだか懐かしい。


…実はあたし達がこうやって揃ったのは1年ぶりだった。


…最後に会ったのはユキのお葬式の時。


もう、ずっと昔のようだけど、その時のことは今でも鮮明に覚えている。


線香の香りと、大きなホール。


もう写真の中でしか会えない、ユキの笑った顔。


押し寄せてくる悲しみの波。


そんな中、終始泣きじゃくるあたしに、3人はずっとついていてくれたこと。


優しく見守っていてくれたこと。


ずっと忘れることはない。


そして悲しみの中、誓った決意。


"次は笑って会おう"


まだそれぞれが抱えた闇を払拭することはできていない。


苦しい日が続くこともわかっている。


けれども約束した。


互いに次の春、卒業の日まで頑張るということ。


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