不良だらけの危険なバイトッ☆
そして、きつい受験勉強を乗り越えて、今日がある。
あたしはそれを誇りに思う。
「遼も教育学部受かったじゃん」
「推薦だけど、受かっちゃいました♪」
藤堂君はサッカー部のインターハイの活躍で一躍有名人になった。
たくさんの大学からスカウトがあって、結局彼は夢だった教員を目指しながら、サッカーをできる大学に進学することになった。
「一哉君だって首席狙えそうなくらい頭いいじゃん」
「まあな~」
あたし達より先輩な服部さんは、既に大学では有名人。
頭脳明晰で、大学で始めたダンスサークルで活躍している。
そして去年はミスターコンテストで優勝なんかもしたらしい。
絵に描いたようなモテモテの大学生は、すごく忙しそうだ。
「どうせ、遼や隼人も大学行ったら、ミスターコンで優勝じゃね?」
「やだよ、出ねえよ」
隼人が嫌そうな視線を向ける。
「えーっ、でも莉子ちゃんミスコン出たらどうするの~?」
「莉子ちゃんも優勝できそうじゃん~!!」
「馬鹿、出さねえよ」
そう言って隼人があたしの肩を引き寄せた。