不良だらけの危険なバイトッ☆
今日はもう一つ…
ユキに伝えたいことがあるんだ。
目を合わせると、隼人は頷いて一歩前へ出る。
「ユキ……」
真剣な表情で墓前を見つめる姿は、凜としていた。
そして、覚悟を決めたように、口を開いた。
「…俺達はさ、今日まで自分の罪を償うつもりで必死に生きてきた。
俺は黒虎のこと、莉子は家のこと。
許される日が来るのかなんてわからないけど、でも今日高校を卒業して、前を向いてるってことは胸を張って言える。
お前に出会ったからこそ、医学部に進学っていう未来ができたんだと思う。
…でもこれからどんな風に生きて、誰のために働いたとしても、一つだけ譲れないことがある。
それは……
俺が莉子を愛してるってこと。
その想いはユキにだって負けたりしねえよ。
だから、お前が命をかけて守った莉子のこと…
今度は俺に守らせてほしい」