不良だらけの危険なバイトッ☆
そして…
「あーあ、せっかく今日は莉子にいろんなことしたかったのに、見られてるしな」
隼人が不満そうにユキの写真を突っつく。
「何言ってるの//」
顔を赤くするあたしなんかおかまいなしに、あたしの髪をすくいとってはくるくる回している。
「てか…ユキのこと悪魔みたいに言わないでよ」
ほっぺたを膨らますと、隼人は面白がってつぶしてくる。
「冗談だよ」
隼人はそう言って優しい目で写真のユキと目を合わせた。
…ここよりずっと遙か彼方で、あたし達を見守ってくれている人。
隼人の後ろから、ユキを覗き込む。
赤い瞳を少し細めて、優しく笑っている。
見とれてしまうような、すごくきれいな笑顔…。
ユキがいてくれたから、今のあたしがいる。
命をかけて愛してくれた、
ずっとずっと大切な人…。
あたしがあたしである限り、心の中で輝き続ける…
これからも永遠に…