不良だらけの危険なバイトッ☆



「最近?…マスターが温泉に連れて行ってくれたくらいかな?」


「温泉!!おっきいお風呂があるんだよね?」


「そうそう。卓球なんかもしたかな」


「いいなぁ、加奈子もやってみたい!」


「治ったら連れてってやるから、次の手術頑張れよ」


「うん!」


丸い椅子に腰掛けながら、ベットに座るあたしの頭を撫でてくれる。


やっぱり口数は多くはないのだけど、お兄ちゃんは楽しそうに話してる。


その内容はいつだって、カフェのメンバーのこと。


そして


「その旅行には…カフェの女の子の…えーっと」


「莉子のことか?」


「そう!莉子さんも行ったの?」


「…あぁ」


莉子さんのことを話すときのお兄ちゃんはちょっと違う。

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