不良だらけの危険なバイトッ☆
温まったけど
結局一時間以上入っちゃった…
お風呂は綺麗で広くてすごくよかったな。
首にタオルをかけたまま、隼人たちの部屋のある二階へ戻っていく。
本当は戻るのもすごく気まずいんだけどね。
ガチャン…
部屋の扉を開ける。
「……あ」
部屋にはさっきのような狼のような男の人はいない。
「…スー…」
そこにはベットに座ったまま壁にもたれかかって眠る隼人の姿があった。
寝ちゃってる…。
近付いてみるとそれは無防備すぎる穏やかな顔で。
寝顔でさえも整った顔でオーラがある。
まつ毛もすごく長い…
思わず触れてしまいたくなるような女の子のようにきれいな肌。
でも…
こんなところで寝てたら風邪ひいちゃう。
あたしは近くにあったタオルケットを隼人の体にそっとかける…
「…っ!?!?」
いきなり腕を掴まれて引っ張られる。
「油断しすぎ」
低い声が意地悪に笑った。