不良だらけの危険なバイトッ☆
「な…にっ!!」
心臓がドクンッと鳴る。
びっくりして思わず離れようとするけど腕はがっちりと掴まれたままで。
やばい…
危機感がつのっていく。
けれども
隼人はあたしの頭にポンと手を置いた。
「そんなに警戒しなくても今日は何もしねえよ」
「え?」
「色々ありすぎて疲れてるだろ。だから今日はさっさと休め」
隼人はめんどくさそうにそう言った。
視線一つ合わせてくれないぶっきらぼうな言い方だけど
「ありがとう」
意外に優しいところあるんだなあって。
少しだけ胸がきゅんとしたのは秘密。
「わかったらとっとと寝ろ。ベットはユキの使っていいから」
「えっ、じゃあ瀬戸君は?」
「あいつはバイト」
「そうなんだ…」
こんな夜中まで働いてるんだ。
何か理由でもあるのかな…
「余計なことは考えなくていいから」
隼人の言葉にどきっとする。
「は、はい」