不良だらけの危険なバイトッ☆

けれども…


あれから何時間経ったんだろうか。


浅い眠りを繰り返しているだけで寝られない。


やっぱり同じ部屋のベットに隼人がいるからかな。


それ以上に


布団から香るせっけんのような匂い。


あたしの知らない…。


多分これは男の人の


「瀬戸君の匂い…」


ポツリと小さくつぶやいた。


「……変態」


びくっ!!

すぐに返ってきた返事に思わず飛び起きた。


「え…」


暗闇に慣れてきた視界。


ベットの足元の向こうにはジャケットのポケットに手を突っ込んで壁によっかかる瀬戸君の姿があった。


「か、帰ってきてたの」


予想外の出来事にあたしは挙動不審になってしまう。


「さっきな」


そう言って瀬戸君は天井を見つめた。


瀬戸君は壁にもたれて立っているだけで何も言わない。


てか…


「ごめん帰るって知らないでベット借りちゃって。今出るから」

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