不良だらけの危険なバイトッ☆
見上げると隼人は優しくほほ笑んでくれた。
「莉子ちゃん!!!」
バタバタと駆け込んできたのは
「藤堂君…」
後ろにはユキ君、服部さんもいた。
「大丈夫、なにもされてないっ?」
服部さんがあたしの肩を掴む。
「うん、隼人が助けてくれたから…」
服部さんはそのまま床に倒れているヤンキーに視線を落とした。
「…これは派手にやったな」
「仕方ねえだろ」
隼人はそっぽを向く。
「それだけ莉子ちゃんが危険だったってことか。守ってあげられなくてごめんね」
「いえ、そんな…」
「…その必要はねえよ、一哉」
隼人の静かな言葉に全員がそちらを向いた。