不良だらけの危険なバイトッ☆
* 藤堂君の秘密
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まだ5月だというのに日の光がじりじりと照りつける。
あれから1ヶ月。
相変わらずヤンキー達や女の子の嫉妬は怖いけど…。
それでも4人があたしのことを守ってくれてるから、あれ以来普通に学校生活を送れている。
それは感謝してもしきれないくらいのこと。
いつかあたしも彼らに何かできたらいいんだけどなあ。
「お、サッカーやってるじゃん」
横を歩く藤堂君がはしゃぎながらグランドの方へ歩いていく。
今は放課後で帰る途中。
今日は他の三人に用事があるらしく、藤堂君と二人。
隼人はあたし達を二人にすることをすっごく怒ってたけどどうしても外せない用事だからと渋々諦めたみたい。
時折隼人は用事でいないことがある。
あたしにも理由はわからないけれど。
ユキ君はバイトの用意、服部さんは図書館によるとか。
これはよくあることなんだけどね。