不良だらけの危険なバイトッ☆
プツンとテレビが途切れる音と共に静まりかえる部屋。
不穏な空気が漂う。
「ほらほらおやつにしよっ!!マスター俺ケーキ食べたいっ!!」
「はいはい」
藤堂君がその空気をかき消すかのように話題を変えた。
…藤堂君。
"皆色々と抱えてる"
いつかのマスターの言葉を思い出してしまった。
見てはいけないものを見てしまった。
今はまさにそんな状況なのかもしれない…
「どうしたの、早く食べようよ!!」
「えっ、あ、うんっ!!」
藤堂君の言葉にはっとして現実に引き戻される。
いつの間にか目の前には美味しそうないちごのケーキが置かれていた。