不良だらけの危険なバイトッ☆

甘い香りが鼻をくすぐる。


「いっただっきまーす♪」


藤堂君はニコニコとケーキを食べ始めた。


「莉子ちゃんも、どうぞ」


コーヒーを淹れながらマスターが微笑む。


「いただきます」


フォークでケーキを口に運ぶとそれはすごくおいしかった。


「幸せ~」


藤堂君は両手を頬にあてる。


「すごいおいしいね」


4人の接客もだけどマスターが作る飲み物やお菓子も絶品で。


それもこのカフェが人気の理由なのかな?


「てなわけで遼、ケーキセット2つで500円になっております」


「えー!?ちょっとマスター!!」


「今月のバイト料から引いとくからな」


「そ、そんなあ~」


「うそうそ」


マスターと藤堂君のやりとりを見てあたしはクスリと微笑んだ。

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