不良だらけの危険なバイトッ☆

────・・・

2階の部屋に戻ると


「スー…」


いつの間に着替えたんだろうか。


スーツに着替えたユキ君が壁にもたれて眠っていた。


…これからバイトに行くのかな?


そう思ったけどユキ君は全然起きる気配がない。


ほんとどこでも寝ちゃうんだから。


藤堂君が犬ならユキ君は猫っぽい。


しかもユキ君は野良猫かな?


普段は警戒心強いくせに寝てるときだけは無防備なんだから。


だけど…


ユキ君バイト6時からって言ってたよね。


今5時半だからそろそろ行かなきゃまずいんじゃ…


そう思ってあたしはユキ君を起こす決心をした。


「ユキ君、起きて!!もうバイト行く時間でしょ?」

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