不良だらけの危険なバイトッ☆
釘づけになってその表情を見ていると、
ユキ君の寝顔がさらに穏やかで笑っているような…
そんな優しい表情になった。
そして…
「加奈子…」
静かに名前を呼んだ。
…カナコ?
誰だろう?
もしかして彼女さんかな?
うん、きっとそうだ。
こんなに優しい表情をしてるんだもん、そうに違いない。
ユキ君はこんなにかっこいいから彼女がいたっておかしくないし。
一人で自問自答を繰り返す。
そのうちに
「ん…」
ユキ君が眉間にしわをよせて顔を歪める。
そしてゆっくりと目を開いた。
…あ。
「おはよ」
少し寝ぼけた声。