不良だらけの危険なバイトッ☆
かわいい
なんて思ってしまったけどもちろん言えない。
「ユキ君、そろそろバイト行く時間でしょ?」
「ん、あぁ…」
ユキ君は自分の手のシルバーの腕時計を見ながらそう呟いた。
そして立ち上がって財布と携帯をポケットに突っ込む。
「じゃ、行ってくる」
振り向きざまにそう言ってユキ君は部屋から出て行った。
「お」
入れ替わるように隼人が部屋に入ってきた。
「今日は一緒に帰れなくて悪かったな」
「ううん、全然平気」
「それ彼女が言う言葉かよ」
苦笑いしながら隼人あたしの横に腰掛けた。