あんたが好きやねん
兄貴も弟もそう思ってるはず。


「買い物して帰るから先に帰えっとき??ちゃんとかえるんやで。」


おかんがニコっと笑ってたが目は、笑ってない。


「わかってまんがな。」これが萌の口癖だった。


まっすぐ帰ろうとしてたが電話がなった。
―着信―

―まさき―

当時付き合っていた17歳の彼氏だ。

「もしもし」

「おう。なんしてんねん。」

「今帰るとこ」


「家こいや??」

「いく――」


おかんとの約束なんかすっかり忘れてまさきの所に行った。

まさきとは、付き合って3ヶ月

元々地元の先輩で同級生のまみの兄貴の友達がまさきで紹介で付き合うようになった。
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