あんたが好きやねん
ちんたら歩いてると……



「萌ぇー」


でかい声。


声でわかった。


「っあ!!おはよ。」


「おぅ。お前進路どうするん??」


声をかけてきたのは、幼馴染みの高山みのる

身長も高く目鼻立ちもはっきりしていて喧嘩も強い他中からも人気があり友達も多い。


幼馴染みやからか萌は、なんとも思わなかったし、向こうも思ってない。


「悩んでる。みのるは??」


「俺は行くよ。ってか悩んでるくらいなら行っとけや。これから先働かなあかん日なんか必ず来るのに3年も4年も早く働かんでいいやん。」


言われてみればそうかも。

みのるの言うことに納得した。


単純なんかな??


「よし。高校行く。」


「決断早っ。」


「そうと決まれば即行動や。ってゆってもあと4ヶ月くらいやけど間にあうかなぁ??」


「う〜ん??お前あほやしなぁ。やっさんに聞いてみたら??」


やっさんとは、萌とみのるの担任の先生。
山本先生一部の生徒はやっさんと呼んでる。


「そやな。やっさんに聞いてみよ。みのるありがとうなっ。」


「その代わり高校行ったら女いっぱい紹介しろよ。」

「任しとけ任しとけ。」


っとみのるの肩を軽くポンポンッと叩いた。
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