カラフルグレイ【無茶ブリ!!】
「俺たち、生まれる前から一緒にいるんだ。
お前のことならなんでもわかるよ」
もちろん今日来ることも。
ハイジはそう付け加えた。
「だ、だったらなんで鍵なんか…」
「ただでさえタブーを犯してんだ。
始まりくらいフツーの恋人でいたいじゃん」
触れてる指先が。
唇を割って入ろうとする。
なにこれ!?
なんか仕草がエロいんですけど!?
こんなハイジ、私知らないし!!
「何年我慢したと思ってんだ。
もう止めるつもりも、離すつもりもねぇ」
ハイジは空いている方の腕で私を抱きしめた。
そして。
唇が触れてしまいそうな距離まで顔を近づけると。
小さく囁いた。
「一緒に堕ちよう」
【…END 】