カラフルグレイ【無茶ブリ!!】
え、ウソ!?
ハイジ!?
ホントにハイジ!?
私が“ハイジのとこに行こうかな”なんて考えてたから。
以心伝心…?
その足音は“トントントン”と階段を上がってきて。
だんだんと近づいてくる。
足音が近付いてくる分。
私の心拍数と体温も上がっていく。
ドキドキドキと。
心臓がハイペースで動きを増していく。
私は慌てて部屋を出た。
「ハイジ!?」
「あ、いるんじゃん」
そこにいたのは見慣れた顔のハイジ。
久しぶり、と言うには短い期間。
だけど、ずいぶん長い間会ってなかったように私は感じた。
「どうしたの…?」
「荷物取りに来た。まだ部屋に細かいの置きっぱだから」
「あ、そか…」
ハイジの言葉に。
なんだか自分が恥ずかしくなった。