カラフルグレイ【無茶ブリ!!】
ハイジは自分が使っていた部屋に入ると。
ドアは開けたまま。
クローゼットの奥を覗きこんで。
なにやらゴソゴソとし始めた。
私は部屋の入り口に座り込んで。
そんなハイジの背中を見てた。
ハイジの部屋にはもうほとんど物はない。
目立って置いてあるのはシングルのベッドマットレスだけ。
あのベッドに寄りかかって。
2人でよくゲームやったなぁ。
遅くまでやり過ぎてそのまま寝ちゃったこともあったっけ。
そういえば。
先に寝ちゃったハイジの寝顔に落書きして。
ハイジ、そのままコンビニに行っちゃったこともあったな。
あの時はハイジにめっちゃ怒られた…。
「なぁ、いろは」
なんて。
ハイジの部屋での思い出を振り返っていたら。
不意にハイジが話しかけてきた。