だって、好きなんだもん!
「凛ちゃん?ドラム出来るの?」
「うん」
凛子を代役にしてしまう
昔から・・・ずっと。
何でも出来る凛子を、あたしは代役に使ってしまう。
「凛ちゃんに聞きにいこ」
「うん」
「本当にごめん」
最近は、謝りっぱなし。
それに、凛子に迷惑かけっぱなし。
「凛子・・・ごめん」
誰にも聞こえないくらい、小さな声で謝る。
きっと、凛子は・・・
引き受けるから。
それくらい、優しい子だから。
誰も妬めない。
それが、凛子だから。