だって、好きなんだもん!
そんなこんなで学校へ着いた。
――ガラガラ
「はよ」
「はよ〜」
俺らの学校はクラス替えがない。
あと3年、このクラスのメンツだ。
「おはよう」
凛子の涼しい笑顔。
「「おはよう」」
クラスの人気者の凛子は、毎日女子の輪の中心にいる。
「なぁ、翔。凛子ちゃんって何カップ?」
「は?知らねー」
たまに、凛子のことが好きで幼なじみの俺に変なことを聞く、キチガイな奴がいる。
「いいよなー、俺も凛子ちゃんと幼なじみがいい」
「俺だってなりたくてなってるわけじゃねーし」