だって、好きなんだもん!
誰に?
「ほら、帰りお見舞いに行ってきたら?」
お見舞い・・・
あぁ、健斗か。
「無理だよぉ。告白なんて。わたし、このままで十分楽しいし」
だったら、しなきゃいい
告白なんて・・・
健斗に告白なんて、
しなきゃいい。
「まぁ、凛子のペースもあるしね」
「凛ちゃんならいつか勇気出せるよ」
「ありがとう」
"ふわっ"とした空間。
教室に広がった、女子の輪。
その中心にいる、城木 凛子。
俺は、凛子が好きだ。