純血のヴァンパイア

よりによって満月の日に一人で居るなんて。

「優月。」

蓮が周りの気配に気付き、教えてくれる。


既に、雪兎の前方に1つ…いや、後ろにも2つ。

合わせて3つの気配を感じる。


おそらく、ディジェネレートだ。


雪兎を襲うつもりだ。

このまま放っておくことなんて出来ない。


「蓮、行くわよ。」

「あぁ。」


こんな形で、会うなんて――――

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