純血のヴァンパイア
9.優しい嘘
≪雪兎side≫
あの夜の公園の出来事から、数日後。
学校は夏休みに入った。
僕は、ほとんどの時間を病室で過ごしていた。
以前は毎日のように来ていた
蓮や燐は、最近は2,3日開けて来るようになった。
天気は凄く良いのに、気持ちは晴れない。
きっと、あの子の泣いている姿を見た所為。
会いたい――――
会いたくない――――
両極端な気持ちが、僕の心を締めつける。
何故なんだろう――――――
いや、理由なんて既に気がついているか。
僕は1つ溜め息をついた。
あ――――本、全部読んじゃったな。
新しいのでも、借りて来ようかな。
学校は夏休みに入った。
僕は、ほとんどの時間を病室で過ごしていた。
以前は毎日のように来ていた
蓮や燐は、最近は2,3日開けて来るようになった。
天気は凄く良いのに、気持ちは晴れない。
きっと、あの子の泣いている姿を見た所為。
会いたい――――
会いたくない――――
両極端な気持ちが、僕の心を締めつける。
何故なんだろう――――――
いや、理由なんて既に気がついているか。
僕は1つ溜め息をついた。
あ――――本、全部読んじゃったな。
新しいのでも、借りて来ようかな。