純血のヴァンパイア
洋館に到着すると

すぐ蓮が出迎えてくれた。

「何かあったの?凄い慌ててたみたいだけど。」

「あぁ、悪いな。」

そう言いながら、客室の方に案内していく。

客室なんて、今まで使った事ないのに

誰か来ているの?


「優月に客が来ていて…それが、婚約者だって言うんだ。」

「は?婚約者?!」

「あぁ。」


確かに、幼い頃から婚約者が居るとは聞いていた。

けれど一度の会った事はない。

実際居るかどうか、父の陰謀なんじゃないかとさえ

思った事もあるくらい。
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