純血のヴァンパイア
12.覚醒
ゴホッ…カハッ…ハァハァ…
致命傷にはならないように
弄ぶかのように、静瑠は雪兎の顔や身体を
何度も殴りつける。
雪兎が咳き込む度、床や壁に叩きつけるたび
静瑠は、喜び笑い声を上げる。
狂ってる―――――――
こいつは真の堕落者、ディジェネレートだ。
許せない。
いや、絶対許さない。
私の身体に流れる、始祖の血よ。
狂喜に狂う同胞を抹殺する力を。
大切な人を守る力を。
私に下さい―――――――
致命傷にはならないように
弄ぶかのように、静瑠は雪兎の顔や身体を
何度も殴りつける。
雪兎が咳き込む度、床や壁に叩きつけるたび
静瑠は、喜び笑い声を上げる。
狂ってる―――――――
こいつは真の堕落者、ディジェネレートだ。
許せない。
いや、絶対許さない。
私の身体に流れる、始祖の血よ。
狂喜に狂う同胞を抹殺する力を。
大切な人を守る力を。
私に下さい―――――――