純血のヴァンパイア
出会って、泣いて、笑って

苦しんだり、悩んだり、いろいろあった一年だったけど

ヴァンパイアにとって、瞬きの様な一年だったけど

僕にとっては、一番色濃く生きた一年だった。


だからこそ、これから長い永遠とも言える時間

一緒に居たい。

優月、君はどう思っている?


「ありが、とう。私も、ずっと一緒に居たい。」

そう笑った瞬間、優月の大きな瞳から大粒の涙が零れおちた。

「指輪受け取ってくれる?」

「はい。喜んで。」

指輪は、誂(あつらえ)たかのようにスルリと優月の指に納まった。

嬉しくて堪らなくて、ギュッと抱きしめる。


「優月、愛してる。」

「私も―――」

優月の言葉は、僕が塞いだ。

お互いの気持ちを確かめる様に、夢中になってキスをした。



愛してる、優月。

これからは、僕が君を守るから―――――――――。



☆END☆




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