純血のヴァンパイア
いろいろ聞きたい事は山ほどあるけど

皆がいるこの場所では無理だ。

何を企んでいるか分からない。


「お父様、少しお話よろしいですか?」

偽りの笑顔を浮かべたまま、父の手を引いた。


「皆さんは、楽しんで下さいね。」

もちろん、皆に声を掛けるのを忘れない。

静まり返ったフロアが、再びザワザワ賑やかになる。

それを確認してから、2人で2階の控室へと向かう。


「お父様、さっきのはどういう事ですか?」

控室の扉を閉めると同時に詰め寄る。
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