純血のヴァンパイア
4.一人ぼっちの病室
≪雪兎side≫
次の日、僕は学校を休んだ。
熱は引いたし、大丈夫だと言ったけれど
担当医が、念の為一日だけ安静にしていろ、と外出許可をくれなかった。
はぁ~。
もうすぐ夏が来ると言うのに、僕は外にも行けず病室の中、か。
いつまでこの生活が続くんだろうか。
いっそ死んでしまえば、どんなに楽だろう。
「溜め息ばかり付いてると、幸せ逃げちゃうぞ~」
いつの間にそこに居たのか、看護師の麻子さんが立っていた。
「ノックくらい、してよね。」
「あら、したわよ。返事が無かったから入って来ちゃった。」
入って来ちゃったって・・・そんな軽々しく言うかな
仮にも、18歳の男子高校生に。
熱は引いたし、大丈夫だと言ったけれど
担当医が、念の為一日だけ安静にしていろ、と外出許可をくれなかった。
はぁ~。
もうすぐ夏が来ると言うのに、僕は外にも行けず病室の中、か。
いつまでこの生活が続くんだろうか。
いっそ死んでしまえば、どんなに楽だろう。
「溜め息ばかり付いてると、幸せ逃げちゃうぞ~」
いつの間にそこに居たのか、看護師の麻子さんが立っていた。
「ノックくらい、してよね。」
「あら、したわよ。返事が無かったから入って来ちゃった。」
入って来ちゃったって・・・そんな軽々しく言うかな
仮にも、18歳の男子高校生に。