純血のヴァンパイア

え？と少し困ったような顔をしながらも

封筒を開け、中身を出した。


「これって……応募シール？」

そう、それは〇点集めて応募すればお皿がもらえるという

応募シールを貼った紙切れ。


「コレをどうしろと言うのかしらね？」

「皿を当てて、それで食事とか？」

「冗談にもならないわ。」

頬杖をついてムッとした表情をして見せる。

そんな優月をみて、また雪兎はクスクス笑う。

最近よく雪兎は笑うようになった。

出会った頃は、無表情が多くて何を考えてるのか分からなかった位。

燐伝いに聞いた話では、雪兎の笑う顔を見た人はいないとか。