純血のヴァンパイア
優月にも、いろんな事情がある中で
自分の意志を貫こうとする姿に
なんだか勇気をもらったような気がした。
僕にも、何か出来るかもしれないって。
何も出来なくても、諦めず今を精一杯生きてみようと思った。
だから一度は諦めた、大学を受験してみようと。
今日はその為に必要な、参考書を借りに図書館に行くと決めていた。
図書館に行くと、入館の手続きを終え
参考書が置いていある棚に向かう。
いくつもある参考書の中から、数冊を選ぶのは結構大変だった。
気が付けば、陽も傾き沈みかけていた。