純血のヴァンパイア

優月にも、いろんな事情がある中で

自分の意志を貫こうとする姿に

なんだか勇気をもらったような気がした。


僕にも、何か出来るかもしれないって。

何も出来なくても、諦めず今を精一杯生きてみようと思った。


だから一度は諦めた、大学を受験してみようと。

今日はその為に必要な、参考書を借りに図書館に行くと決めていた。



図書館に行くと、入館の手続きを終え

参考書が置いていある棚に向かう。

いくつもある参考書の中から、数冊を選ぶのは結構大変だった。

気が付けば、陽も傾き沈みかけていた。

< 80 / 237 >

この作品をシェア

pagetop