純血のヴァンパイア
「こんなもんかな……あ…」

本棚の列から出ようとした時、一冊の本に目が止まった。


【ヴァンパイアの生態】


何でこんなところに。

参考書の棚とは関係のない本。

なのに、一冊だけ紛れて入っていた。


ヴァンパイア―――優月達の事が分かるかな。


ほんの少しの好奇心だった。

けどそれがいけなかったのか。

いや、遅かれ早かれソレは来たのかもしれない。
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