ペンネームはKとM
私たちが出会ったのは、大学のアニメ研究会なる、ヲタサークル。
小さい頃からの漫画家志望の私。
でも残念なことに、
犬を描けばウサギと言われ、ウサギを描けば爬虫類と周囲がザワついたほど。
そんな私が夢を追いかけるには、
そう、ストーリーだ。
描くのがダメなら書けばいい。
公募という公募に送ったが、何をかするでもなく。
そんな時、私は出会ってしまった。
神田昌也に。
いや、彼が描く絵に。
それだけじゃない。
私が望む絵を、彼は描いてくれた。
脳内でイメージした通りの景色を、再現してくれるのだ。
私が書いたストーリーに、彼の絵が花を添える。
自分のブログにアップをしたら、徐々に人気が出、中高生向きに出版されるまでにいたった。
それが私が大学を卒業する頃。
そしてマサ君が卒業するまで、私たちはいつも一緒だった。
だって、
それが当たり前だったから。