ペンネームはKとM


私たちが出会ったのは、大学のアニメ研究会なる、ヲタサークル。


小さい頃からの漫画家志望の私。


でも残念なことに、


犬を描けばウサギと言われ、ウサギを描けば爬虫類と周囲がザワついたほど。


そんな私が夢を追いかけるには、


そう、ストーリーだ。


描くのがダメなら書けばいい。


公募という公募に送ったが、何をかするでもなく。


そんな時、私は出会ってしまった。


神田昌也に。


いや、彼が描く絵に。


それだけじゃない。


私が望む絵を、彼は描いてくれた。


脳内でイメージした通りの景色を、再現してくれるのだ。


私が書いたストーリーに、彼の絵が花を添える。


自分のブログにアップをしたら、徐々に人気が出、中高生向きに出版されるまでにいたった。


それが私が大学を卒業する頃。


そしてマサ君が卒業するまで、私たちはいつも一緒だった。


だって、


それが当たり前だったから。





< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop