【完】白のあなたに恋をする
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「はいっ!もっと早く走る!!」
「うっ…はぁっ…!」
土曜日の朝。
私とれなは街を走っていた。
理由はひとつ…
「そんなんじゃ、障害物競争一位とれないよぉ!!!」
そう、女子の部の科目、障害物競争…。
もともとクジで私が当たっちゃったんだけど、今は当たってよかったと思ってる。
だって…
「白に…ちゃんと、また向き合ってもらうためだもん…!」
「よし!!そのいきだぁ!」
こんな賭け、おかしいって笑う人もいるかもだけど…
白だって、あの体育の授業のとき、頑張ってたもん…!
宏くんだって…
今度は、
私が頑張るから……!!