【完】白のあなたに恋をする
「…こいつに触らないでもらえますか?」
「日野くん…!!」
危機一髪…!
振り上げられたバットは宏君の手の中に納められていた。
そして宏くんはバットの持ち主を殴った。
「柴崎!!大丈夫か??」
「う、うんっ…!」
「よしっ…!今のうちにここを出るぞ!!白っ、立てるか!?」
「ぐ…っ、あぁ…!」
「ってえ…!!オイゴラ!!待てぇぇ!!!」
私たちは後ろから聞こえる叫び声に追われて走った。
そして、あの地獄のような部室から出たのだった…。