【完】白のあなたに恋をする







「杏…、大丈夫?」


「ん…。」



白が運ばれて数十分、私たちはB組の教室にいた。


外からは皆の歓声が聞こえてくる。


白が怪我をしても、皆知らん顔で体育祭を続けている。


それが今の私には何故だかたまらなく苦しくて、楽しそうにしている皆が羨ましく思えた。


「杏、白なら大丈夫だ。あいつは…、


あいつは何度もこういうのを乗り越えてきたんだから…」





「…え?」










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